出版社内容情報
神仙、狐、鬼、化け物、不思議な人間・・・・・。中国・清初の作家蒲松齢(1640-1715)が民間伝承から取材、怪異の世界と人間の世界を交錯させながら写実的な小説にまさる「人間性」を見事に表現した中国怪異小説の傑作。
内容説明
全篇ことごとく神仙、狐、鬼、化け物、不思議な人間に関する話。中国・清初の作家蒲松齢(一六四〇‐一七一五)が民間伝承から取材、豊かな空想力と古典籍の教養を駆使した巧みな構成で、怪異の世界と人間の世界を交錯させながら写実的な小説にまさる「人間性」を見事に表現した中国怪異小説の傑作。九二篇を精選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
unknown
3
異類婚姻譚多し。特に狐が出てくるエピソードはダントツで多く、「狡猾」「淫乱」の象徴と言われるのも改めて頷ける。化かされたり恋に落ちたり助けられたり飲んだくれたりと、多種多様なエピソードが収められている中でも「笑う娘」「女妖と二人の男」「二人妻」といった色恋沙汰エピソードはどれも面白くてハズレがない。冥界の判官が現世で人体挿げ替え術を何なくやってのける「美女の首」や、幽鬼の女に一物を生やしてもらうシーンがあったりで半ばエロコメな「幽鬼の子」も印象深い。2011/07/20
mutael_maroette
0
美文2019/06/05
a.omi
0
とんでもない行動を前触れなくサラリと書いてあるのが刺激的で面白かった。2017/07/12