内容説明
太宰治が短篇の名手であることはひろく知られているが、ここに収めた作品は、いずれも様々な題材を、それぞれ素材に適わしい手法で描いていて、その手腕の確かさを今更のように思い起こさせる。大きな活字で余裕の読書、ワイド版岩波文庫。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
53
まだ読んだことのなかった「富嶽百景」。素朴な純粋の虚ろな心で軽妙に富士山を鈍角も鈍角、のろくさと広がり…と好かないばかりか軽蔑さえする太宰、岩に腰を下ろしつまらなそうに放屁する井伏氏。散々笑わせてくれながらも、月光を受けて滴るように青く透き通る富士と月見草のえも言われぬ美しい情景を、眼前に広げるかのように瑞々しく切り取り魅せてくれる。昼は文藝の話に明け暮れ、夜は富士を眺めてお酒を酌み交わす。あらかじめ憧れているからこそワンダフル。日本の誇り高きフジヤマも太宰の前では何やら親しみやすく可愛らしい。2015/03/20
SK
2
97*太宰治の作品って、こんなにユーモアあるのね。『人間失格』の暗いイメージしかなかったから、とても意外だった。短編の方が面白いな、太宰治。2021/04/15
akanishi
2
大人になってから読む太宰もいいですねー。2019/10/20
だーよし
2
太宰の短編はとてもいい、口に出さない気持ちや考えが刻々と変化する様の記述が素晴らしいと思います。なかでも「駆け込み訴え」と「きりぎりす」の主人公に惹かれます。また、「東京八景」はとても興味深い内容でした。2015/01/16
Kiyoshi Ohshima
2
気持ちがひねくれてきたなーと思う今日この頃、サウナで汗を流すように、読んでスッキリ。2014/03/16
-
- 電子書籍
- 物語の黒幕に転生して【分冊版】 51 …
-
- 電子書籍
- MacPeople 2013年4月号 ―




