出版社内容情報
子ども向けの人生訓話としてなじみ深いイソップの動物寓話．しかしそこには，様々な解釈の可能な実に奥深い世界が展開されている．
内容説明
子ども向けの人生訓話として世界中の人々になじみ深いイソップの動物寓話―実は、歴史上の人物としてのイソップ（アイソーポス）が作ったと実証できる話はひとつもない、いわば「イソップ風」寓話集であるが、そこには、読み手の立場によってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世界が展開されている。四七一篇を収録。
目次
鷲と狐
鷲と黒丸烏と羊飼
鷲とセンチコガネ
ナイチンゲールと鷹
借金のあるアテナイ人
山羊飼と野生の山羊
猫のお医者と鶏
造船所のイソップ
井戸の中の狐と山羊
ライオンを見た狐〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
17
350頁に500近い作品が収録されている。長いものでも3頁、2～3行程度のも結構ある。似たような作品も多く通して読むにはかなり根気がいる。 50ページほどは通して読んだが、脳中に倦怠的な病が生じてきたように感じたので、その後は適当に開いて読むことにした。 物心ついた頃から聴いたり読んだりした物語集なのだが、題名と内容が結びつくことは殆どない。 あるアンケートページに「イソップ物語の○○を読んだことがありますか」との問い合わせがあったが、ほとんど無いと答えてしまった。2020/12/27
紅
2
一編一編が短くて読みやすく、更に教訓まで解説してくれるので分かりやすかった。ギリシャ神話の神様達も結構出てきていてにぎやかでした。2011/12/14
007
0
イソップ物語という寓話集がある事は知っていたが、読んだことはなかった。 神々、動物、植物、そして人間を交えた物語。古来から人間の思いや行動は不変なのだと感じた。それを改めて知る事ができたのはよかった。色々な書籍で引用され、また絵本にもなっている内容もあり、示唆に富んでいてわかりやすかった。2020/12/03
