出版社内容情報
戦国時代の中国,百家争鳴の世に現われて,孔子の教えを軸にしつつ,独自の思想を展開した孟軻の言行録である.彼は,人が天から与えられた本性は善であるという信念に立って,この天から万人に等しく与えられた本性を全面的に開花させるための実践倫理を示した.原文を短く区切って,読み下し文,口語訳,校注を付した.
内容説明
中国古典の中でも、四書の一つとして、また『論語』とともに儒家の二大教典の一つとして、我が国の精神文化にはかりしれない影響を与えてきた書。特に、吉田松陰ら幕末の志士の心の糧となっていたことで知られる。下巻には、離婁章句、万章章句、告子章句、尽心章句の諸巻を収めるが、解釈等にも綿密な考証による多年の研究成果がもりこまれている。