出版社内容情報
易・書・詩・礼・春秋の五経の第一にあげられる古典で,周代に大成されたので周易ともいう.宇宙・人生のすべてを陰陽=爻(こう)の変化によって説明し予言する書物として,東洋思想の根幹をなす哲学書である.
内容説明
下巻には咸卦から未済にいたる三四卦を収め、巻末にいわゆる十翼のうちから「繋辞上伝」「繋辞下伝」「説卦伝」「序卦伝」「雑卦伝」の五篇を採録した。占筮のよりどころである卦爻辞や「繋辞伝」等で、天地自然および人間界のさまざまな変化のうちにひそむ不変の法則をよみとり、天地人の生々発展の神秘を予見しようとする哲学的思弁が展開される。
目次
周易下経―附彖伝・象伝
周易繋辞上伝
周易繋辞下伝
周易説卦伝
周易序卦伝
周易雑卦伝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
2
上巻の感想にも書いたけど、読み下し文の異常なリズムの悪さは下巻では多少改善されているように感じたが、ルビの不統一さは相変わらずだった。本来は1日1卦ずつ読んで、少なくとも3~4ヶ月で読了のはずが、中途でうんざりしてしまって、その倍くらいかかってしまった。図書館で見ただけの時は内容まで詳しく確認しなかったのだが、もし分かっていたらわざわざ買わなかった。4千円台で十翼を含む現代語訳付の易経があれば、勿体ないけどそちらを買ってもよいと思っている。今のところ棄てはしないけど、要らない本であることに変わりはない。2012/11/24
ろな
0
上下通じて素晴らしい本。ただし、『近思録』などで、易の根本原理を学んでおく必要があると感じる。本田済氏の『易』(朝日選書)の方が読みやすいのかもしれないが、著書としての深さ、使いやすさはこちらが優れていると感じる。僕は新釈漢文大系の市川氏の『近思録』中に引かれた『易』の断片の注釈を読んでからこの本を読んだのでわかりやすかった。この本を熟読して、本田氏の『易』を読み、『漢文大系』(伊藤東涯注)や、『程氏易伝』などに入っていきたいと思っている。2013/11/12