出版社内容情報
力量を高く評価されながら夭逝した現象学的精神病理学者が遺した凝縮された思索.症例観察に基づき,人間の内面を鋭敏な感性で描く.哲学,記号論,ポスト構造主義的方法をも取り込み,人間とは何かを根源から問う.
内容説明
世界的に稀有な女性の現象学的精神病理学者としてその力量を高く評価されながら、夭逝した著者が遺した凝縮された思索の精神医学論集。分裂病を中心に妄想、境界例にまたがる詳細な症例観察を行い、人間の内面を鋭敏な感性が描き出す。哲学や記号論、さらにはポスト構造主義的方法をもとり込みながら、人間とは何かを根源から問う。
目次
中年および退行期女性の「村八分」妄想についての人間学的・役割理論的考察
「つつぬけ体験」について
物の「すりかわり」体験について
内省の構造―病的な「内省過剰」について
村八分論
境界例における他者の病理
分裂病者におけるアンダースザインの意識について
「悲劇」の生成としての境界例
分裂病者の自己意識における「分裂病性」
精神病理学に明日はあるか―80年代の日本とドイツ
分裂病者における具象化傾向について
長井真理―その人と仕事
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