出版社内容情報
親鸞の没後,弟子唯円が師の言葉をもとに編んだもので,難解な仏典仏語がなく,真宗の安心と他力本願の奥義が平易に説かれている.数多い仏教書の中でも,『歎異抄』の文言ほどわれわれに耳近いものはあるまい.
内容説明
数多い仏教書の中でも「いづれの行も及びがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし」といった『歎異抄』の文言ほどわれわれに耳近いものはあるまい。親鸞滅後,弟子唯円が師の言葉をもとに編んだもので難解な仏典仏語がなく、真宗の安心と他力本願の奥義が、和文によって平易に解かれている。段ごとに大意を付した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
subuta
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見栄や権威を意識しだすと、不要な理屈をこねたり、関係者を選別したりして、外部の人間との関係が薄くなっていく。組織の種類に限らず、注意するべき問題だと思う。2017/09/04
わきが
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現実に詰んだら、来世に期待するという生き方も一つの生き方なのではと、何ともへたれ思考で読んでみました。読んでいて、仏教はすごく現実的で実践的な宗教だったと思い出した。私のようなへたれ思考、唯円にとっては歎異でしかありません。他力だからこそ、積極性や覚悟が必要。原文は流し読みでしたが、不思議、専修という言葉が印象に残りました。言葉で何とも説明しにくいけれど、キリスト教は上下構造、仏教は丸い構造をしているなあと思いました。2013/01/17