出版社内容情報
臨済の言行を弟子慧然が記した『臨済録』は，「無事の人」に到達しようとする臨済のきびしい自己格闘の跡をまざまざと描き，語録中の王といわれている．長年にわたって，本書を愛読した訳者による待望の書．
内容説明
自らの外に仏を求める修行者にむかって「祖仏は今わしの面前で説法を聴いているお前こそがそれだ」と説く臨済。彼の言行を弟子慧然が記した『臨済録』は、「無事の人」に到達しようとする臨済のきびしい自己格闘の跡をまざまざと描き、語録中の王といわれている。長年にわたって、本書を愛読した訳者による待望の書。
目次
上堂
示衆
勘弁
行録
塔記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
8
逢ったものはすぐ殺せ、とは、なにものにも束縛されず、自在に突き抜けた生き方ができること（９７頁）。そうした考え方もあるのかと思えた。「学があると他人を軽蔑し、優劣を争い、自己中心の迷妄に陥り、地獄ゆきの業を増長する」（１４２頁）。自戒したい。2013/05/01
暗頭明
0
古書として取り寄せたワイド版。元旦から読み始めたのを今日読み終える。通常の文庫版に比べ、やはり読み易い。2013/03/24
