内容説明
環境変化は人間の健康にどのようなインパクトを与えるのか。ダイオキシン、重金属、大気汚染物質、環境ホルモン、発がん物質などの物質に焦点をあて、その健康への影響を分析する。複雑かつ微妙な問題も理解しやすく解説。新たな健康被害を防ぐための道しるべとなる入門テキストである。
目次
1 ダイオキシン(ダイオキシンとその急性中毒;ダイオキシンの化学と環境汚染;ダイオキシンの物理化学的性状;ダイオキシンの毒性;ダイオキシン類のリスク評価と環境基準)
2 微量元素と健康(微量元素―必然性と毒性;代謝と体内分布;分析法の進歩と問題点;いくつかの話題)
3 環境とアレルギー(アレルギーとそのメカニズム;アレルギー疾患の急増にかかわる環境因子;大気汚染とアレルギー・呼吸器疾患;大気汚染と健康影響の関連―疫学的報告より;化学物質とアレルギー)
4 次世代の健康と環境ホルモン(環境ホルモンの環境汚染;環境汚染と生殖;催奇形性の化学物質;脳神経系の発達への影響)
5 環境と発がん(がんと環境因子;がんとその発生メカニズム;発がんのリスクアセスメントとリスク管理;リスクの推定と政策オプション;その他)
著者等紹介
森田昌敏[モリタマサトシ]
1944年生まれ。独立行政法人国立環境研究所統括研究官。専門は、環境毒性学、環境科学
高野裕久[タカノヒロヒサ]
1958年生まれ。独立行政法人国立環境研究所環境健康研究領域領域長。専門は、環境医学、アレルギー学、内科学
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