出版社内容情報
運動と言語という認知機能を,脳内メカニズムの観点から連続的に捉える試みを示す.道具の使用などにおける脳の制御機構を概観した後,幼児の言語獲得過程,ワーキングメモリの役割,脳機能障害など様々な角度から言語を捉える.
内容説明
これまであまり関連づけて扱われなかったが、運動と言語という認知機能は密接に関連している。多様な運動のパターンや言語は、脳のどのようなメカニズムによって生み出されるのか。まず道具の使用などにおける脳の制御機構を概観した後、発声の学習、幼児の言語獲得過程、ワーキングメモリの役割、脳機能障害、言語機能の発達などさまざまな角度から言語を捉える。
目次
1 運動学習と道具の使用
2 系列運動の脳内表現と学習のアルゴリズム
3 聴覚と発声の学習
4 記憶理論からみた高次脳機能障害
5 言語獲得と認知発達
6 ワーキングメモリと言語処理
7 失語症からみる脳の言語機能
8 言語機能の性質と発達
著者等紹介
乾敏郎[イヌイトシオ]
京都大学大学院情報学研究科
安西祐一郎[アンザイユウイチロウ]
慶応義塾大学
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