マツとシイ―森の栄枯盛衰

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000067263
  • NDC分類 462.1
  • Cコード C0345

出版社内容情報

日本の森林景観は急激に変化している.長らく日本的景観をつくってきたマツ林が劇的に減少し,代わって鬱蒼としたシイ林が増えてきている.それはなぜなのか.身近な森で進む主役交代劇の実態と意味を明らかにする.

内容説明

日本の森林景観は急激に変化している。意外にも自然への回帰が進んでいるという。長らく日本的景観をつくってきたマツ林が劇的に減少し、代わって鬱蒼としたシイ林が増えてきているのだ。なぜそのようなことがおこるのだろうか。私たちの目の前でまさに進行している、日本の森の主役交代劇の実態とそのもつ意味を明らかにする。

目次

第1部 マツ(変遷するマツ林;一〇〇年前のマツ林;なぜ、かつてマツ林が多かったのか―鎌倉の場合;植生図でたどるマツ林の変遷;マツ林の拡大と衰退)
第2部 シイ(照葉樹林帯のシイノキ;人々の暮らしとシイ林の変遷;シイノキの生態;シイノキと人々のこれから)
第3部 討論・マツとシイは何を問うているのか

著者等紹介

磯谷達宏[イソガイタツヒロ]
1961年生まれ。国士舘大学文学部(地理学教室)講師。植生地理学、植生の地域による違いやその成因をおもに研究している

原田洋[ハラダヒロシ]
1946年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部教授。土壌動物の生態学。ここ100年間の関東地方の植生景観の変遷に現在強い関心を持っている
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感想・レビュー

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アナクマ

23
シイノキ。関東では房総・伊豆南部あたりに。「葉裏は抹茶に白と銀と褐色を加えたような渋い色」で「傘型と形容される、きれいな曲面状の樹冠に葉群を密生させる」。防火力も高いという。また御蔵島では多くの老大木が「オオミズナギドリの滑走路となって」いるそう。見てみたい。◉際立った特長は〈先駆種と極相種の特性を合わせ持つこと〉で、根が張れば暗い林床でも萌芽を繰り返して生き延び、少しでも明るくなると爆発的にそちらの枝を伸ばし、林冠の穴埋めも大得意。イスノキと好勝負を演じる対馬の竜良山にも行ってみたいものだ。→2024/06/03

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