出版社内容情報
都市化の指標ともなっているタンポポと,河川の変化によって生育地が激減しているカワラノギク.人工化が進むなかで植物は生きる場をこれからも確保していけるのか.危機に瀕した生育環境はどのように保全できるのか.
内容説明
在来種と外来種がせめぎあっているといわれるタンポポ。それは本当だろうか。河川の変化によって激減してきたカワラノギク。減少する植物と増える植物はどこが違うのだろうか。人工化が進むなかで在来の植物たちは生きる場をこれからも確保していけるのだろうか。植物の生き方をみなおして、危機に瀕している植物たちの生育環境を保全していく方策をさぐる。
目次
第1部 タンポポ(都市に咲くのは外来種!;夏休み、とりますか?;種子と実生の生と死 ほか)
第2部 カワラノギク(カワラノギクに着目したわけ;カワラノギクに魅せられた人々;カワラノギクという生きもの;危機にあるカワラノギク ほか)
第3部 討論・タンポポとカワラノギクは何を問うているのか
著者等紹介
小川潔[オガワキヨシ]
1947年生まれ。東京学芸大学教育学部助教授。自然保護論。保全生物学と自然保護運動、それに野外観察と環境価値の創造を統合した環境教育をめざしている
倉本宣[クラモトノボル]
1955年生まれ。明治大学農学部助教授。保全生物学。カワラノギクなどの絶滅危惧種の生態を調べ、ヒトとの共存のあり方を模索している
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