出版社内容情報
野生動物がどんどん姿を消していく大都会で,カラスとネズミは,人間に嫌われながらもますます繁栄している.人間の知恵の裏をかき,都市でたくましく生き抜く彼らの実態を描き出し,人と動物の今日的なあり方を問う.
内容説明
野生動物がどんどん姿を消していく大都会で、カラスとネズミは、人間に嫌われながらもますます繁栄している。なぜなのか。彼らにとって大都市とはどのような「自然」なのか。人間の知恵の裏をかきたくましく生き抜く彼らの実態から、人と動物の現在の関係の仕方とともに、人間という生物の生きざままでが透けて見えてくる。
目次
第1部 カラス(世界に冠たるカラス天国・東京;関心高い「カラス問題」;興味深いカラスの世界;問題児・ハシブトガラス ほか)
第2部 ネズミ(人間社会の支配者;ネズミとは何か;ネズミ、社会とともに歩む;ネズミを追いかけるヒト)
第3部 討論・カラスとネズミは何を問うているのか