出版社内容情報
人間はハマりやすい動物だ.遠い昔からその力を使って文明を発達させてきた一方で,あまりに柔軟な脳は,ときに危ないモノにものめり込む.ハマる脳のメカニズムを通して,われわれがどのような存在かが見えてくる!
内容説明
ハマるということの脳内メカニズムとは?ハマりやすい性格というものがあるのだろうか?環境からの影響は?ハマる脳のメカニズムを通して、われわれがどのような存在かが見えてくる。
目次
1 薬物依存
2 電気にハマる?―強化効果のメカニズム
3 環境の秘密―こうしてハマる
4 ハマり込んだ苦しさ―渇望
5 ハマることと生きること
6 ハマりやすい性格はあるのか?
7 ハマる行動の秘密
著者等紹介
広中直行[ヒロナカナオユキ]
1956年山口県生まれ。1979年東京大学文学部心理学科卒業。1984年同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。実験動物中央研究所・前臨床医学研究所、理化学研究所・脳科学総合研究センター研究員を経て、現在、専修大学文学部心理学科教授。博士(医学)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
18
人間はどうしてハマるのか、その仕組みはどうなっているのか、どいういう心理状態にあるのか、どうやれば抜け出せるのか、ハマりやすい性格とは何なのか、等々...ハマるという事に焦点を当てた本。結局のところ、まだまだ分からない事だらけという事らしい...???2014/02/27
takao
3
ときどき報酬を与えることで強化される。 2020/08/12
かずま
1
一度は耳にしたことがある「パブロフの犬」 報酬系のドーパミンは、行為前の方が行為後よりも放出される。 つまり、満足感によってではなく期待感(予測の時期)によって左右されることを証明している。 人間の脳も同じ報酬作用が働くのであれば、 予定を立ててそれを待ち焦がれるまでの楽しみを感じられるようにするなど、活用できる。 あと参考になったのが、認知の歪み>拒食症のメカニズムで、一口食べてしまうともう数日間のダイエットが意味のないものとして歯止めが効かなくなってしまう。「もうどうにでもなれ理論」2024/02/29
いまにえる
1
依存症についての本。コカインを猿に注射する実験は倫理的にセーフなのかと驚いた。完了の時期と予測の時期があって、予測の時期に多くのドーパミンが出る場合があると知り、まさに競馬は2.20.6のレースに1週間かけてシュミレーションすることがあるように予測にこそ楽しみがあるのかなと思った。再発を引き起こすような条件刺激はいたるところにあるから再発を防ぐことは本当に難しいのだろうなと感じた。更生施設にいる時は「本当に」クスリをやめると決心しても外に出ると注射を打ってしまうのはその人を責めるより人間の仕組みの問題だ。2019/02/08
ちー
0
読了。2014/04/17