出版社内容情報
人間が作った最小のチューブ-カーボンナノチューブ.この新物質はどのようにして発見されたのか.科学と技術の両面でどんな魅力をもっているのか.発見者自らが,英国王立研究所での講演をもとに,いきいきと語る.
内容説明
サッカーボール分子フラーレンの生成過程の探求から、まったく新しい炭素物質カーボンナノチューブが発見された。この物質は直径一ナノメートルというまさに原子の太さの極小チューブである。強度がきわめて強く、金属にも半導体にもなるという面白い性質をもち、いま世界中の科学者から熱い視線を浴びている。その発見者自らが、英国王立研究所での講演をもとに、カーボンナノチューブの発見の経緯や、この新物質の魅力を縦横に語る。いま花開こうとしているナノサイエンスの世界への招待。
目次
1 ナノメートルの特異な世界
2 動きまわる金属をとらえた!
3 炭素の形
4 フラーレンとナノチューブ
5 カーボンナノチューブの正体
6 ナノチューブの成長メカニズムに挑む
7 ナノテクノロジーの夢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
11
1997年5月9日に行った英国王立研究所の金曜講和での話をもとにまとめた、カーボンナノチューブの発見から現在の最新結果、そして未来の応用まで。今では応用もされていますねぇ...2014/07/18
なべっち
1
有名な飯島先生の本。とてもわかりやすく書いてあり、スラスラ読むことができた。2011/09/30
オレンジ君
1
カーボンナノチューブってどんな構造してるの?というのを図解入りで分かりやすく説明している。前置きが長い。発見した紆余曲折も書いてあって面白い。研究者の心意気が書いてあった。2010/07/14
zeroset
1
10年前の本なので話題としては若干古いが、発見者自らの筆で研究の経緯を生き生きと伝えてくれる。電顕写真など図版が豊富なのも良い。2010/01/18
takao
0
今や、フラーレンよりカーボンナノチューブの方が感心が持たれている。2017/03/12
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