内容説明
凛としたウマスギゴケ、ふさふさのヒノキゴケ、透き通るようなコツボゴケ…。大自然が凝縮された「お寺の庭」は、知られざるコケの宝庫だ。全国70ものコケ庭とともに、約40種のコケたちの個性ゆたかな素顔を紹介。前代未聞のコケ入門!
目次
第1部 実践篇(コケとコケ庭への招待;コケ庭のコケを見てみよう!―オールスター・コケ図鑑;コケ庭入門;コケ庭に行ってみよう!―選りすぐりのコケ庭ガイド)
第2部 解説篇(コケって何?;日本人とコケ;コケ庭のたどった道;お庭の中のコケの暮らし;コケ庭散策のすすめ)
著者等紹介
大石善隆[オオイシヨシタカ]
京都大学大学院農学研究科博士課程修了。信州大学農学部助教を経て、現在、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター研究員。コケに着目した生態学、庭園のコケ、日本文化とコケなどについて研究。日本蘚苔類学会奨励賞、日本造園学会研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びぃごろ
16
全国各地のコケ庭を巡っての執筆!う~ん是非荷物持ちとしてお伴したかったw この本を読んで「あぁ明日にでもすぐ行きたい」とお尻がむずむずしてしまう。今が新緑で見頃の時期なのです。さぁどうする!2015/04/30
おおた
9
苔は何百・何千と種類があるので、あらかじめ調べられて多様性もある苔寺で苔に入門すべし、というコンセプト。なるほど、とは思うが、関東それも東京近辺はなかなか難しい。大気に問題があるのももちろん、本書に書かれている「霜柱は苔を地面から浮かび上がらせるので成長を阻害する」という指摘には深く納得。地元は田舎だが苔の印象があまりないのは、そういうわけかも。カラーページが多く、豊かな苔の庭の美しさがひしひしと伝わってきます。地方の苔の名所を訪ねて旅がしたくなる一冊。2015/05/28
ぷれば
7
まるごと苔の本。寺社仏閣でよく見かける緑のじゅうたん的な認識しかなかった苔に、ゴメンナサイしたくなるほど、苔知識と苔愛がぎっしり。遠くからざっくり眺める全体図と、ルーペなどで接近して見る拡大図。全国各地の苔庭ガイド、苔の生態、歴史、文化などなど、なかなか読みごたえがありました。なんといっても「苔のむすまで」と、日本国歌にまで登場する苔さま(苔むす=悠久の時間のたとえ)。苔庭訪問した折りには、じっくり見てみようと思いました。2015/07/16
やま
7
一見どれも同じように見えるコケも、知れば知るほど奥深いです。緑色のフワフワ感が好ましく思えてしまいます。コケ + コケ庭 についての本です。ちょっとコケについての見方が変わってきました。2015/06/10
のり
7
苔に興味を抱いたのは、友人が苔玉を作っていたのを見たときから。渋い趣味の世界という印象でしたが、道端だけでなく日本庭園の苔の風情を味わえるようになりたいと思えました。苔庭めぐりしてみたいです。2015/05/24
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