地底から宇宙をさぐる―ニュートリノ質量が発見されるまで (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 144p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000062527
  • NDC分類 429.6
  • Cコード C0042

内容説明

岐阜県の山間、地下一〇〇〇メートル。カミオカンデ/スーパーカミオカンデの独創的なニュートリノ観測は世界の理論物理学者を驚愕させ、二つのノーベル賞を生んだ。宇宙から飛来する見えない素粒子を観測する方法、物質と宇宙の起源に迫る研究の面白さを紹介した戸塚氏の著書に、共同研究者であった梶田氏がその後の研究成果を自ら解説した記事を収録。

目次

プロローグ 神岡宇宙素粒子研究施設
1 宇宙線の発見
2 高エネルギー物理学と宇宙線
3 ニュートリノとは何か?
4 太陽エネルギーの謎
5 カミオカンデ誕生物語
6 ニュートリノをとらえた!
7 スーパーカミオカンデに向けて
増補 ニュートリノの質量―スーパーカミオカンデの大気ニュートリノ観測から

著者等紹介

戸塚洋二[トツカヨウジ]
1942年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)。東京大学理学部教授を経て、東京大学宇宙線研究所長、同研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設長、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所教授、同機構長など。1987年仁科記念賞、2004年文化勲章ほか。2008年死去

梶田隆章[カジタタカアキ]
1959年生まれ。東京大学宇宙線研究所長。埼玉大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科に進学。小柴昌俊の研究室に所属し、戸塚洋二らとカミオカンデ、スーパーカミオカンデの観測に参加。アーサー・B・マクドナルドとともに2015年ノーベル物理学賞を受賞。1999年仁科記念賞、2010年第1回戸塚洋二賞、2015年文化勲章ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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toshi

5
もともと戸塚氏が書いた同名の書に、梶田氏の説明文を付け加えたもの。 元々の部分は宇宙素粒子学の解説とカミオカンデの成果について書かれている。ニュートリノに質量が有ることを示すデータが得られているがはっきりとは言えないのでこれから完成するスーパーカミオカンデに期待すると結んでいる。 新たに付け加えらた部分は後にノーベル賞につながるこの部分を解説したもの。2016/04/05

アト

4
スーパーカミオカンデの内部全面を埋めつくす球体は圧巻の眺め。物というより絵として見てしまう。その球体=光電子倍増菅の仕組みが、今までなんとなくの想像しかなかったのでおもしろかった。金属に光(電子)を当てると電子が飛びだす、アルカリ金属なら一つの電子で五つ以上の電子が飛びだす。これらの特性を活かして倍増させる。時おり周期表を思い浮かべながらわくわくした。なにかが分かるたびに、無機質な記号の羅列だった表が意味を持ってくる。それが楽しい。自分は元素より周期表への興味が強いかもしれない。2016/03/21

takao

1
ふむ2017/05/15

matfalcon

1
光電子「増倍」管のことを、「倍増」って言う人、おるやろな、とおもってたら、「アト」さん↓がそうやった。「学術」ってクソの役にも立たんけど、スパコン「京」みたいにベストエフォートが結果として開発を叩き出すドライビング・エンジンになっていることを現民進党の蓮舫さんにはわかってほしいとこやな。2016/04/21

ペカソ・チャルマンチャイ

1
梶田先生がノーベル賞を受賞したことで、古い文献をまとめて、急いで出版した本のようである。その為に、一般書として今年出たばかりの本なのに、中身は非常に古い内容です。それに、最後の梶田先生の記事は、かなりの知識がないと理解出来ないと思う。私は…当然無理です。2016/04/01

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