出版社内容情報
特許の本というと難しい法律書ばかり.理系でも読める本はないのか? 本書がまさにその本です.技術移転の経験豊かな著者たちが,理工系向けの入門書として書きました.研究成果を特許にしたい学生,研究者は必読です.
内容説明
「これからの時代は特許が大事だ」とよく聞く。勉強したい。でも、特許の本というと難しい法律書ばかり。理系の自分でも読める本はないのだろうか?本書がまさにその本です。経験豊かな著者たちが、理工系向けの入門書として書きました。研究成果を特許にして役立てたい学部生、大学院生、研究者には、必読のテキストです。
目次
1 知的財産の役割を理解する
2 研究活動と特許出願について考える―研究成果の権利化まで(研究者が特許を取る;特許権について理解する ほか)
3 ライセンス契約の仕組みを理解する―技術移転のための契約を結ぶ(ライセンス契約とは;ライセンスビジネスの構想を練る ほか)
4 特許法の基礎を学ぶ―特許制度を利用するために(特許制度のあらまし;特許権者ができること(財産としての活用;他人の実施の排除) ほか)
5 特許化と技術移転の事例に学ぶ(コーエンとボイヤーの遺伝子組換え技術―TLOを通じた技術移転の成功例;セルオートマトン法による複雑系シミュレーションソフト―交渉のなかで生まれた実施事業 ほか)
著者等紹介
渡部俊也[ワタナベトシヤ]
1959年生まれ。1994年、東京工業大学博士課程修了。東陶機器株式会社(TOTO)研究員、事業部次長、株式会社先端技術インキュベーションシステムズ代表取締役社長をへて、現在、東京大学先端科学技術研究センター教授(研究戦略・社会システム大部門)。専門は、機能性材料、知的財産権戦略・技術移転。TOTO在籍時に光励起親水化反応を発見し、光触媒材料を開発。その特許化、事業化にも取り組んだ。大学TLOの運営など、技術移転に関して豊富な知識と経験、実績をもつ
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