出版社内容情報
ファインマンのアイディアから始まった量子コンピュータ.それはなぜ超高速の計算を可能とするのか? 「状態のからみ合い」をキーワードに,物理法則と計算の可能性が交錯するドリーム・マシンの世界に案内する.
内容説明
今のコンピュータはどこまでも速く、いくらでも小さくすることができるのだろうか?その限界の先に見えてきたのが、ファインマンに始まりドイッチュやシェアらによって発展させられた量子コンピュータというアイディア。この量子の原理で動くコンピュータは、いま世界から熱い視線を注がれている。それはなぜ超高速の計算を可能とするのか?実際のマシンを創るために、いかなる試みがなされているのか?この分野の第一線で活躍する著者が、「量子状態のもつれ合い」をキーワードにして、物理法則と計算の可能性が交錯するドリーム・マシンの世界に案内する。
目次
第1章 量子論の原理―尽きざる不確定性
第2章 量子もつれ合い
第3章 賭博師のためのテレポーテーション
第4章 任天堂製の実在
第5章 量子ソフトウェア
第6章 夢の機械
著者等紹介
ミルバーン,G.[ミルバーン,G.][Milburn,Gerard J.]
オーストラリア・クイーンズランド大学物理学教授、同大学量子コンピュータ研究センター副所長。主な研究分野は、量子光学、量子制御理論、量子情報学、量子計算、量子カオスなど。近年は、量子解放系理論を用いてメゾスコピック電子系における量子ノイズと測定の研究を精力的に行っている
林一[ハヤシハジメ]
1933年台湾・台北に生まれる。1958年立教大学理学部物理学科卒業。1963年同大学院博士課程中退。昭和薬科大学名誉教授。翻訳家
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