出版社内容情報
既成概念に捕らわれず,ユニークなアイデアを見事に育てた科学者の脳科学講義! アメリカで厚く迎えられたが,科学的根拠なしに学説に圧力をかけられた著者が,脳の発達と研究の道のりを重ね合わせて物語る.
内容説明
既成概念に捕らわれず、ユニークなアイデアを見事に育てた科学者が、自身の半生と脳の発達を重ね合わせて語る脳科学講義。欧米に先んじた著者のアイデアは、日本ではなかなか認められず、アメリカの学界で厚く迎えられ成功した。しかしその後、科学的根拠なしに、いわば政治的に、学説が学界から排除され、どん底も味わった。時は流れて今や著者の学説の中核は、学界の常識となりつつある。抵抗を受けようとも自身の観察を信じて探究する姿は、読む者に勇気を与える。
目次
第1章 神経幹細胞との出会い
第2章 アメリカの学会生活
第3章 ニューロンはDNAを合成するか
第4章 グリア細胞の分化
第5章 マトリックス細胞と脳の形態形成
著者等紹介
藤田晢也[フジタセツヤ]
1931年大阪府生まれ。1955年京都府立医科大学卒業。同大学助手を経て渡米。帰国後、京都府立医科大学教授、同学長を歴任。現在、ルイ・パストゥール医学研究センター所長。1978年、朝日賞受賞
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