内容説明
何のへんてつもない地層や、海岸の岩。しかしそれらは日本列島がたどった二〇億年の軌跡を現代に生きる私たちに教えてくれる。一枚一枚の写真に目を凝らし思いを馳せれば恐竜の足音が聞こえ、太古の森や氷河が見えてくる。もの言わぬ大地から躍動する地球を感じる列島形成のあかしが刻み込まれた全国厳選五〇か所の写真解説集。
目次
１ 残された古い記憶
２ 大陸縁での成長
３ 日本列島の成立
４ 変動する大地
５ 火山列島の姿
６ 氷河時代の痕跡
７ 水と生物がつくる景観
８ 大地の恵みと自然の変貌
著者等紹介
白尾元理［シラオモトマロ］
１９５３年生まれ。写真家。東北大学理学部卒。専門は火山・地質・地形の撮影
小疇尚［コアゼタカシ］
１９３５年生まれ。明治大学名誉教授。明治大学文学部卒。専門は自然地理学・地形学
斎藤靖二［サイトウヤスジ］
１９３９年生まれ。神奈川県立生命の星・地球博物館館長。東北大学理学部卒。専門は地質学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ぽんくまそ
6
ドローン撮影も多いが、別天地を感じさせる高山や鍾乳洞での写真以外は、一見、平凡な写真に見えるだろう。しかし解説を読んでから、それらの写真を見ると、それぞれが古き時代の堆積・壮大な地殻移動・上がったり下がったり・ぶつかり・めくれ上がり・噴火・断層・氷河の作用・風化などを見事に表している典型であることがわかる。例えば佐渡島にある真っ黒な円盤を重ね合わせた高い塔をたくさん束ねたような岩塊は1500万年前までに大陸の一部であった本州の西北に日本海が割れて誕生して噴き出したマグマなのだ。壮大なロマンではないか。2021/09/11
やま
3
写真を見るだけでも楽しめます。日本各地の不思議な風景に出会え、日本列島の成り立ちに触れるとこが出来ます。 2017/12/20
竜玄葉潤
0
写真と文書のページが離れていて若干読みずらいが、その点を除けば良！観光ガイドとしても、地質地形を理解するうえでも、単純に見て楽しむのでも良い。2019/09/06
