内容説明
偏微分方程式の多様さを主題として微分方程式の基本的問題・概念、道具および解法について最初に述べる。次に2階楕円型・放物型偏微分方程式の弱解の存在と一意性を示す。また、楕円型作用素のスペクトルと半群、さらに最大値原理やハルナック不等式とその応用を解説。最後に、シュレディンガー半群についても触れる。
目次
第1章 偏微分方程式の多様さ(解の空間、領域、特性方向;Fourier級数とFourier変換 ほか)
第2章 2階楕円型・放物型偏微分方程式の基礎理論(弱解の存在と一意性1(斉次境界条件)
L2‐先験的評価と弱解の正則性 ほか)
第3章 解の定量的評価と基本的性質(強最大値原理;Sobolevの不等式、加藤の不等式、劣解評価 ほか)
第4章 Schr¨odinger半群(極小基本解とSchr¨odinger半群;初期値問題の解の一意性と非一意性 ほか)
著者等紹介
村田實[ムラタミノル]
1946年生まれ。1969年東京大学理学部数学科卒業。東京工業大学大学院理工学研究科数学専攻教授。専攻は偏微分方程式論
倉田和浩[クラタカズヒロ]
1960年生まれ。1984年東京大学教養学部基礎科学科卒業。首都大学東京理工学研究科数理情報科学専攻教授。専攻は偏微分方程式論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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