想像するちから―チンパンジーが教えてくれた人間の心

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想像するちから―チンパンジーが教えてくれた人間の心

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000056175
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0011

出版社内容情報

人間とは何か。それをずっと考えながら,日本で,アフリカで,チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた。彼らには人間の言語のようなことばはない.けれども,彼らなりの心があり,ある意味で人間以上に深いきずながある.進化の隣人を知ることで到達した人間観を,三十余年に及ぶ研究の集大成として語りつくす。

内容説明

人間とは何か。それをずっと考えながら、日本で、アフリカで、チンパンジーと寄り添うようにして研究を続けてきた。彼らには人間の言語のようなことばはない。けれども、彼らなりの心があり、ある意味で人間以上に深いきずながある。人間の体が進化の産物であるのと同様に、その心も進化の産物だ。人間にもっとも近い進化の隣人を深く知ることで、人間の心のどういう部分が特別なのかが照らしだされ、教育や親子関係や社会の進化的な起源が見えてくる。この本では、チンパンジーの研究を通してたどりついた「人間とは何か」の答えをお話ししよう。

目次

プロローグ―心、ことば、きずな
第1章 心の歴史学
第2章 生活史―人間は共に育てる
第3章 親子―人間は微笑み、見つめ合う
第4章 社会性―人間は役割分担する
第5章 道具―認識の深さ
第6章 教育と学習―人間は教え、認める
第7章 ことばと記憶―トレードオフ
第8章 想像するちから―絶望するのも、希望をもつのも、人間だから
長めのエピローグ―進化の隣人に寄り添って

著者等紹介

松沢哲郎[マツザワテツロウ]
1950年生まれ。1974年、京都大学文学部哲学科卒業。理学博士。現在、京都大学霊長類研究所教授・所長、国際高等研究所学術参与、中部学院大学客員教授。1978年から「アイ・プロジェクト」とよばれるチンパンジーの心の研究を始め、1986年からは毎年アフリカに行き、野生チンパンジーの生態調査もおこなう。2000年からは、アイと息子のアユムをはじめ三組の母子を対象にして、知識や技術の世代間伝播の研究に取り組む。こうしたチンパンジーの研究を通じて人間の心や行動の進化的起源を探り、「比較認知科学」とよばれる新しい研究領域を開拓してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

21
比較認知科学とは、人間とそれ以外の 動物を比較し、心の進化的な起源を 探る(2頁)。 21世紀はゲノム的人間観の時代(13頁)。 チンパンジーはベジタリアン(22頁)。 父系社会。一方、ニホンザルは母系社会(28頁)。 チンパンジーはシングルマザー(37頁)。 先ほどドイツは人まねがあるとみたが、 チンパンジーは模倣から他者の気持の 理解へ進むという(71頁~)。  ということは、集団において、 人間は集団(国家)と集団の 戦争をするのは、なぜかと思う。  2014/05/26

カッパ

13
チンパンジーと人間を比べるなんてしたことなかった。似ているものと比べることで特徴がわかる。日本人もよく、外国の人と比べるではないか。そうすることでこれは日本人の特徴なんだ!って思えることはある。 まずチンパンジーが11.2%しか人間と異なっていないことを初めて知った。 私は子育て中なのでチンパンジーが5年に1人子供をうむこと。ワンオペであることが妙に心にのこった。人間はもっと頻回に産み、みんなで育てる。となると二人だとワンオベはしんどい。仕事までするとまず無理とさとった。いい本だ。2019/08/10

陵(りょう)

9
チンパンジーの研究を通して、人間とは何なのかを見つめ直した一冊。特に「行為の文法」という考えがわかりやすかった。人間は考えることが無限にあり、逆に考えることが多すぎてうつになってしまう。チンパンジーは今、ここでしか考えることができないため、絶望することがない。とても興味深い内容だった。2022/09/19

k sato

8
チンパンジーを科学により検証した結果、筆者は「想像するちから」こそが、人間とチンパンジーの決定的な違いだと結論づけている。チンパンジーは「今という時間」を生きている。短い時間や空間を想像できても、過去と紐づけたり、未来を考えたりはしない。「今ここの世界を生きているから、チンパンジーは絶望しない」という筆者の結論には、個人的には懐疑的である。人間はその逆で「絶望するけれど、未来に希望を見出すこともできる」という。カッコいい結末だが、なぜ人は想像したり、心を持ったりするのか?脳科学の観点からの考察が必要だ。2022/03/14

みのくま

8
21世紀はゲノム的人間観である。人間とチンパンジーのDNAの塩基配列は98.8%、サルは93.5%、イネは40%同じだ。生命の形はぼく達の想像以上に繋がっている。本書で驚くのは、まずチンパンジーに対する著者の敬意である。人間と同じヒト科の生物として一人二人と数える。そして公平な視点で、人間とチンパンジーの違いを研究する。その研究結果は非常に興味深いものが多く、その中でも「想像力」の違いは面白かった。チンパンジーは即時的な記憶力に長けるが未来への想像力はない。未来へ志向するのは、夢と希望を持つ人間だけなのだ2019/09/22

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