内容説明
代数多様体の一部を収縮させたり爆発させたりしてその性質を研究するのが双有理幾何学であり、近年曲面の極小モデル理論を高次元多様体に拡張し一般化するのが可能であろうということがわかってきた。この一般化を極小モデルプログラムもしくは森プログラムと呼ぶ。代数幾何のみならず他分野でも強力な道具となるこのプログラムに関連して発展してきた一連のアイデアと手法を、代数幾何学の基礎知識のみを用いて紹介する。岩波講座「現代数学の展開」からの単行本。
目次
第1章 有理曲線と標準類
第2章 極小モデルプログラム入門
第3章 錐定理
第4章 極小モデルプログラムの2次元特異点
第5章 極小モデルプログラムの特異点
第6章 3次元フロップ
第7章 半安定極小モデル
著者等紹介
コラール,ヤーノシュ[コラール,ヤーノシュ][Koll´ar,J´anos]
1956年ブダペスト生まれ。1984年ブランダイス大学にてPh.D.取得。現在、ユタ大学教授。専攻は代数幾何学
森重文[モリシゲフミ]
1951年生まれ。1973年京都大学理学部卒業。現在、京都大学数理解析研究所教授。専攻は代数幾何学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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