出版社内容情報
フィボナッチ数の仲間たち,あられ数などの不思議数,暗号,いくつボールは箱に詰められるかなど実際に生活で出合う数をとりあげる.数をめぐって興味つきない楽しい話題が展開され,読者を魅了する.
内容説明
数えることに興味をもって以来、人間は数に魅了されてきました。フィボナッチ数の仲間たち、あられ数などの不思議数、暗号、箱にボールはいくつ詰められるかなど実生活で出合う数をとりあげた本書は、好評を博している前書『数―その意外な表情』の続篇です。数をめぐる興味つきないドラマが展開され、知的好奇心をおこさせる好個な読物。
目次
1 はじめに
2 フィボナッチ族とその仲間たち
3 あられ(霰)数:その激しい昇降
4 統計は要注意
5 完閉正方形:究極的なテラスの装飾
6 ユークリッドの第5公理が巻き起こした騒動
7 時計数:神の創造
8 暗号法:密書の科学
9 数と国家の安全
10 4色問題
11 物指、オミノとゴロム教授
12 NP‐問題とは何か?
13 空缶にボールを詰める
14 中間次元を覗く
15 混沌への道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
60
正方形をすべて異なった大きさの正方形に分割できるか、という問題が、最も印象に残る。床タイルの装飾に使えるな、と思った(むろん趣向として)。あられ数問題は昔は「角谷予想」と言っていたと思う。今も未解決らしい。後半になってコンピュータの話が増えていく。巨大な数での手探りの意味もあるが、四色問題ではついに証明に使われた。「証明」の意味を考えさせられる例。2019/11/02
mft
6
懐かしさで手に取ってしまった。あられ数という名前でコラッツ予想を紹介していた印象だけ強烈に残っている。読み返してみてもやっぱりそこが一番面白かった2019/05/02