内容説明
倉西数学とは、数学者倉西正武によって築かれた現代数学理論を指す。著名なのは、「倉西族」に代表される複素多様体の変形論で、小平邦彦らによる変形論の到達点と言われる。倉西自身がどのようにして数学者となったかを本人へのインタビューで構成し、幾何・代数・解析にとどまらない倉西数学の全体像を複数の著者による解説で描く。
目次
1 数学者・倉西正武(数学とともに歩んで:倉西正武・述;Memories of Kuranishi;弟から見た兄の印象;倉西先生の下で数学を学んだ日々)
2 倉西数学への誘い(微分方程式の流れと幾何の光―リー、カルタンから倉西そして現代へ;コンパクト複素多様体の変形の倉西族;CR多様体;ヤン‐ミルズ接続の幾何と倉西写像;一般化された複素構造と変形理論)
著者等紹介
藤木明[フジキアキラ]
大阪大学名誉教授、京都大学数理解析研究所特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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