内容説明
科学は信頼を失ったのか?雑誌『科学』論文から検証し、科学と科学者の望ましいあり方を模索する。
目次
序章 科学者の信頼をめぐる論点
第1章 「信頼」を見透かす
第2章 科学者の言葉を問う
第3章 「科学」を疑う
第4章 不確実性に向き合う
第5章 原則に立ち返る
終章 科学から「生」をとりもどす
著者等紹介
尾内隆之[オナイタカユキ]
1968年群馬県生まれ。立教大学大学院法学研究科博士課程満期退学(修士(政治学))。立教大学法学部助教などを経て、流通経済大学法学部准教授
調麻佐志[シラベマサシ]
1965年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退、1998年博士(学術)。信州大学専任講師などを経て、東京工業大学大学院理工学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aeg55
1
136ページ、と気軽に手に取ったら、B5+論文をびっしりと並べられた本 読むのが大変ではあったが、極めて有意義な内容だった 福一原発事故に関わる内容ではあるが、日本の過去の公害問題だけにとどまらず、民主主義社会を運用して行くにはどうあるべきか、どうして行くべきなのか、を考えるきっかけになるであろう 2019/01/26
瀧本往人
1
「3.11」で驚かされたのは放射線防護に関しては「科学」として一元的な知識があるのではなく、政治的、価値判断的に対立や闘争が続いていたということである。そのことを知らずに、その知識にふれてしまった私たちは大変混乱した。そうした経緯をふまえて、今後の「科学」のあり方を見つめ直そうとする過去の論文を集めた本。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11781281744.html2014/02/25
nagata
1
「想定外」「パニックをおそれる」「風評被害」という言葉のうらに、科学者らしからぬバイアスがひそんでいたことが様々な論説から切開されているように読めた。近代以降、科学技術が暴走をはじめてから、現在、その大きな転換点に立たされてると同時に、「科学をする」ことの意味を考えさせられる。論文ばかりで読み進めるのはたやすくはないが、今の日本人に必読の書だと思う。2013/12/01
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