数になりたかった皇帝―漢字と数の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000052078
  • NDC分類 821.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

史上空前の帝国の君主は、なぜ自ら“数”となり、後継者にも“数”となることを命じたのか? ”数”と“漢字”の間のドラマ、「数」という漢字に宿る意味など、“漢字で書かれた数”がつむぎ出す28の古今の物語。

内容説明

史上空前の帝国の君主は、なぜ自ら“数”となり後継者にも“数”となることを命じたのか?太宰はなぜ『富嶽百景』で富士山の頂角を測ったのか?項羽は生き残った部下を数える。そして漢字は無限の彼方へ…“漢字で書かれた数”がつむぎ出す、二八の古今の物語で構成した気楽な読み物。しかし、一つの物語を読み終わるたびに、自分の生き方や現代社会の問題に思いを致すだろう。日本文学と中国文学を縦横無尽に駆けめぐる、ユニークな読書案内としてもご活用いただきたい。

目次

第1章 “数”と“漢字”のあいだ(一夜一夜に人見ごろ―数字の語呂合わせ;九死に一生、九分九厘―数を表す漢字の音読み ほか)
第2章 漢字で書かれた“数”(白髪三千丈―数を探る天才詩人、李白;三五夜中 新月の色―美しき白楽天の対句 ほか)
第3章 帝国の興亡の中で(数になりたかった皇帝―始皇帝が拒否したもの;二八のリアリティ―死を前にして項羽は思う ほか)
第4章 “数える”ということ(数えた漢字は五二万六五〇〇―司馬遷『史記』と原稿料の計算;漢字を“数”に還元する―画数による姓名判断 ほか)

著者等紹介

円満字二郎[エンマンジジロウ]
1967年、兵庫県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務、高校国語教科書や漢和辞典などの編集を担当する。現在、フリーの編集者兼ライターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーね

2
どういう意味なのかなと思って手に取った本です。漢字の中での数の物語をいろいろ。李白の詩が出てきたり楽しい読み物でした。英語圏に生まれたいと思っていたりしますが、こんなに複雑な言語の国に生まれて良かったとも思います。どうかは分からないけれども日本語を学習するのは大変です。2010/10/08

wang

1
数にまつわるエッセイ。半分ぐらいは中国の古典にちなむ。表題の始皇帝の話はその中の一遍だけ。これは面白かったが、中には作中に数字が使われている程度の関わりしかなくこじつけがひどいものも。2013/10/16

ラグエル

1
ああ、言われてみれば、確かに。よくそういう指摘、思いつくね。で。……指摘しっぱなし、謎に答えてよー。と思うところが少し興醒め。2011/03/25

Sho

0
漢字と数に関して各古典を引用しながら綴るエッセイ集。独特な着眼に加え、古典に関する引き出しが多い一方、考察・結論は今一歩。一気に読み切るよりも、個々のエッセイに現れる古典を参照しながらゆっくり読むべきかも知れない。2011/06/13

いっこく

0
数学の本かと思ったら違って、漢字や漢詩のフシギの話だった。タイトルが内容と合ってないうえ、内容は著者の疑問ばかりで研究や考察の姿勢が伺えず残念。しかし、漢詩に触れる良い機会となりました。白楽天なんこれまで真面目に読んだことなかったので。2011/03/23

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