出版社内容情報
史上空前の帝国の君主は、なぜ自ら“数”となり、後継者にも“数”となることを命じたのか? ”数”と“漢字”の間のドラマ、「数」という漢字に宿る意味など、“漢字で書かれた数”がつむぎ出す28の古今の物語。
内容説明
史上空前の帝国の君主は、なぜ自ら“数”となり後継者にも“数”となることを命じたのか?太宰はなぜ『富嶽百景』で富士山の頂角を測ったのか?項羽は生き残った部下を数える。そして漢字は無限の彼方へ…“漢字で書かれた数”がつむぎ出す、二八の古今の物語で構成した気楽な読み物。しかし、一つの物語を読み終わるたびに、自分の生き方や現代社会の問題に思いを致すだろう。日本文学と中国文学を縦横無尽に駆けめぐる、ユニークな読書案内としてもご活用いただきたい。
目次
第1章 “数”と“漢字”のあいだ(一夜一夜に人見ごろ―数字の語呂合わせ;九死に一生、九分九厘―数を表す漢字の音読み ほか)
第2章 漢字で書かれた“数”(白髪三千丈―数を探る天才詩人、李白;三五夜中 新月の色―美しき白楽天の対句 ほか)
第3章 帝国の興亡の中で(数になりたかった皇帝―始皇帝が拒否したもの;二八のリアリティ―死を前にして項羽は思う ほか)
第4章 “数える”ということ(数えた漢字は五二万六五〇〇―司馬遷『史記』と原稿料の計算;漢字を“数”に還元する―画数による姓名判断 ほか)
著者等紹介
円満字二郎[エンマンジジロウ]
1967年、兵庫県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務、高校国語教科書や漢和辞典などの編集を担当する。現在、フリーの編集者兼ライターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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