応用のための確率論入門

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000052061
  • NDC分類 417.1
  • Cコード C3033

出版社内容情報

確率は日常的な概念だが、前提となる数学理論の理解には困難を伴う。集合とは何か、そして測度とは、という問いからはじめて、確率概念の理解に必要な公理的な確率論をポイントを押さえて解説。歴史的な経緯も記しつつ丁寧に書かれた入門テキスト。

内容説明

確率は日常に使うありふれたものである。しかし前提となる数学理論が多く、きちんと勉強するために乗り越えなくてはならない壁は高い。集合とは何か、そして測度とは、という問いからはじめて、確率という概念の根本的な理解に必要な測度論的確率論を、つまずきやすい個所に力点をおいて解説。より深い理解のために歴史的変遷にも触れる。

目次

第1章 確率の土台は集合
第2章 確率のための測度論
第3章 確率を測度で表す
第4章 確率のためのルベーグ積分
第5章 一変量実数値の確率変数
第6章 多変量の確率変数
第7章 定常性と定常過程
付録 訳語から見た日本のプロバビリテーの歴史

著者等紹介

中塚利直[ナカツカトシナオ]
1948年生まれ。1977年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、首都大学東京都市教養学部経営学系教授。専門は応用確率論、待ち行列、確率論史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あおいとり。

3
7章の定常性と定常過程以外で必要なところだけ読了。某zonで酷評されていたので不安な気持ちを抱えつつ読み進めていたのですが、ルベーグ積分の基礎とその現代確率論への応用が非常に良くまとめられていて、少なくとも堅苦しい数学専門書で学ぶよりも他学部の自分に合っている一冊でした。初学者にも分かりやすいように躓きやすいポイントを重点的に解説してあるので、確率を用いたルベーグ積分を計算ツールとして使えさえすれば良いと言う人には物凄くオススメです。2014/09/14

Chris

1
測度論的確率論の基礎と応用(定常過程)について書かれた本。 集合→測度論→ルベーグ積分→確率論という構成ではあるが、一般的な数学の本と違って読み物としての色が強い本。確率論が発展してきた歴史的背景などについても触れていて、確率論の精神を知ることができる本。2012/11/11

Rose finch

0
実に難しい。先達たちは「こんな本余裕っしょ」みたいなことをさらりと書いていて、マジかよΣ(・□・;)となっている。本書の全体像は分かったから、1章ずつ再読しつつまともな教科書読まなきゃいかんのかしらん2016/10/10

0
測度論の範囲が弱い気がする。親しみやすく書かれているのが特徴だと思う。フビニの定理の証明は測度論の本を見てくれということである。授業と進む内容が結構違うので戸惑う部分があった。意外と文字が多い。2014/12/15

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