出版社内容情報
自己など、どこにも存在しない。では、私の感情を感じたり、私の夢を見たりするのは誰なのか。
内容説明
自己など、どこにも存在しない。では、私の感情を感じたり、私の夢を見たりするのは誰なのか。体外離脱経験や幻肢や明晰夢といった現象は、意識について何を教えてくれるのか。人間のイメージに自然主義的転回が生じたとき、社会と文化にどんな“意識倫理学”が必要になるのか。経験科学と密接に関わってきた哲学者による問題提起の書。
目次
第1部 意識の問題(世界の現出;トンネルをめぐる周遊旅行)
第2部 着想と発見(身体から出て、心の中へ―身体イメージ、体外離脱経験、バーチャルな自己;所有者性から行為者性、自由意志へ;哲学的な心の航海術―明晰夢から何を学ぶことができるか;共感するエゴ)
第3部 意識革命(人工的なエゴ・マシーン;意識の技術と人間のイメージ;新しい種類の倫理学)
補論 スピリチュアリティと知的誠実性
著者等紹介
メッツィンガー,トーマス[メッツィンガー,トーマス] [Metzinger,Thomas]
ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(マインツ大学)哲学科教授。1958年フランクフルト生まれ。フランクフルト大学で博士号を取得。専門は心の哲学で、特に意識や主観性を主な研究対象としている
原塑[ハラサク]
東北大学大学院文学研究科哲学講座准教授
鹿野祐介[シカノユウスケ]
東北大学大学院文学研究科博士後期課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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34
白義
みき
Yoshi
maki