越境する数学

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000050951
  • NDC分類 410
  • Cコード C0041

出版社内容情報

数学は役に立たず,数学者は現実を知らない――そのような風評を打ち破るべく,6人の数学者が異分野で未解明だった現象の解明に乗り込む.冒頭で内田麻理香氏がそれぞれの意気込みや秘策,アイデアの源泉を聞き出す対談も興味深い.渋滞はなぜ発生するのか? 目の錯覚を引き起こす脳のしくみとは? 数学者の挑戦を魅せる快著.

内容説明

抽象の世界から現実に向かう数学者たちのブレークスルー開始。

目次

1 渋滞の数理科学から実践へ
2 カオスをめぐる渾沌とした話
3 渦の数学が織りなす世界
4 視覚と錯覚の数理科学
5 臨床医療と数学
6 数学における「理論建設人」のいきざま―一般論の美しさと応用可能性

著者等紹介

西浦廉政[ニシウラヤスマサ]
東北大学原子分子材料科学高等研究機構教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nakitsu

2
越境する数学者6人。簡単なインタビューと研究内容の紹介。どれも面白かったけれど錯視の研究が特に面白かった。錯視画像を解析して錯視成分を取り出す、さらに錯視成分を増やしたり減らしたり。脳の中で同じモデルで処理されてるかは分からないけど、少なくとも機械的処理で錯視が起こせる。さらに錯視が物をくっきり見るための補正の副作用であることも画像で提示できてしまう。本のカバーに見ててぐねぐね気持ち悪くなるような画像を載せるのはどうかと思うけど、内容は面白かったです。2013/07/22

ことりん

2
産業との境目を越えている数学を紹介した本。数学の応用とは何かが知りたくて手に取った。計6人の専門の話がかかれており、それぞれおもしろかった。まとめて見てみると、モデルを立てること、そのモデル化したものに数学の一般論を使うこと、数値計算することなどが重要であるという印象を受けた。ただ6人全員が大学の人であったのは少し残念ではあった。できれば産業からの視点も知りたかったので、産業界の人の話も書かれているとうれしかった。2013/03/08

takao

1
(蓮尾一郎) ・数学のプロは、価値があり、しかも自分しか解けないような問題を見つける必要がある。 ・数学的問題の価値:未解決問題、役立つ数学的課題、美しいもの。 ・研究の基本戦略:既存の理論・手法から本質・一般論を抽出する。一般論から新しい例を探す。新しい理論の構築。 2021/08/26

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

0
図書館で借る2014/08/01

渓流

0
越境したのは数学ではなく、物理現象や社会現象が数学の方へ越境したんだね。それにしても、巻頭のはじめにの次のはじめには何が言いたいのかもわからん。ここにどうして柔道の隅返しやら足の話が出てくるのやら。2021/09/08

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