出版社内容情報
世の中は不公平・不平等があって当り前.しかし,あきらめてはいけない.変えることのできるものは敢然と変えていく勇気がほしい――若者たちとともに,生きることの意味を問いつづけてきた筆者がせつせつと語る教育論.
感想・レビュー
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扉のこちら側
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2018年447冊め。教護院(現在は児童自立支援施設)の北海道家庭学校の元校長・理事長の著。20数年程前に元同校職員の方と既知を得て存在を知ったのだが、教育・福祉・矯正関係者や福祉に関心を持つクリスチャンの中では有名な施設である。教誨師の留岡幸助により北海道の厳しい自然の中に拓かれた同校は、他の児童自立支援施設とは違い現在も社会福祉法人により運営されている。本書で語られる著者の教育論で救われた子どもはどれほど多いだろう。著者が行方不明後に推定死亡とされたことが残念でならない。2018/08/05