出版社内容情報
先進諸国から押しつけられた「歪んだ資本主義的開発」とはいかなるものか,また低開発国はそれからいかにして脱却できるのか.タンザニアにおける,低開発の構造を再生産するメカニズムを,歴史的に解明する.
内容説明
先進諸国からおしつけられた「歪んだ資本主義的開発」とはいかなるものか。また低開発国はそれからいかにして脱却できるのか。タンザニアの世界的に著名な著者は、低開発の状態と構造を再生産し強化するメカニズムを歴史的に解明し、タンザニアの工業発展における植民地化の影響を分析する。またアルーシャ宣言の謳う社会構造変革の本質とその後の政策を検討し、低開発を一掃し、社会主義的な人間出現の基礎を作り出す戦略を模索する。
目次
第1部 タンザニア経済(独立前におけるタンザニアの経済と社会;独立後の経済と国家)
第2部 タンザニア製造業の構造(歪んだ資本主義的工業開発のモデル;タンザニア工業化過程の制度的・歴史的背景;歪んだ資本主義工業開発に関する実証分析)
第3部 社会主義的工業化の戦略(社会主義的工業化の戦略)