出版社内容情報
アジア・アフリカの広大な諸地域に展開し,人々の移動と経済・文化の交流によって,世界史の中に多層の国際的流動社会を形成したイスラム世界.その歩みを,形成・展開期の7~10世紀を中心に考察する.
内容説明
イスラム世界は、7世紀以後西アジアからアジア・アフリカの広大な諸地域に展開し、人々の移動と経済・文化・情報の交流によって相互に深く結びついた、多重・多層の国際的な流動社会であった。本書は世界史の中軸をなしたイスラム世界の歩みを、形成・展開期であった7―10世紀半ばを中心に、史料に基づいて具体的に考察し、その上で10世紀後半以降の動向を展望する。
目次
序論(イスラム世界史像の探求;地域設定をめぐる諸問題)
第1章 ジャーヒリーヤ時代のアラビア半島をめぐる国際商業ネットワーク
第2章 アラブ・ムスリム軍による大征服運動と新しいネットワークの形成
第3章 アッバース朝の成立と国際商業ネットワークの形成過程
第4章 10世紀後半以後のイスラム世界における国際商業ネットワークの変容過程
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