出版社内容情報
二・二六事件については,様々な見方がある.それへの批判も含め,新しく発掘された史料に基づき,事件を機にファシズムと戦争拡大への道をつき進んだ日本社会の政治・経済状況を掘り下げ,事件の背景と全貌を明らかにする.
内容説明
2・26事件については、様々な見方がある。それへの批判を含め、新たな史料にもとづき、事件を機にファシズムと戦争拡大への道をつき進んでいった日本社会の政治・経済状況を掘り下げ事件の背景と全貌を明らかにする。
目次
ファッショ化と軍部(政治地図の変化;軍部系勢力によるファッショ化;情勢の分岐点―第65帝国議会)
2・26事件の前提(陸軍内の派閥対立;国民の動向)
「決起」への道(流血の対立;陸軍の「危機」;「真に危険迫りあり」)
2・26事件の性格(決起将校の思想;2・26―この不可解なる事件)