出版社内容情報
世界を震撼させた事故による放射能被害の全体像とは何か.国境を越えて広がった救援行動は何を結実させたか.放射能医学,ロシア文学の研究者であり,一市民として国際交流に参加した著者が語るチェルノブイリ体験.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
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60ページと薄いが、中身は濃い内容だった。ソ連でも、健康被害はないと言って、政府は正確な情報を隠そうとしたようだ。チェルノブイリでは5年、10年してから、癌が増えたという。特に子供の白血病。 日本でもそういうことが起こるのだろうか?救われるのは、多くの日本人が、チェルノブイリの子どもたちを支えるためにいろいろな活動をしていること。子供たちを日本に招いて、病気の治療をしたり、ホームステイしたり。放射能という恐ろしいものと戦うには、やはり人と人のつながりが大切なのだろう。2011/04/15
Heyryo Motoyama
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医師の佐藤氏とロシア文学専門の和田氏の対談本。真実がなかなか知らされなかったチェルノブイリ事故。真実を早く告げて被害を最小限に留める、この当たり前と思える事が1番大切であると。政治が利権を優先してしまうと真実が隠れてしまう。2017/07/03