出版社内容情報
レジャー,ファッションなどさまざまな「情報」があふれている.しかし,いちばん肝心なことを私たちは知らされていないのではなかろうか.情報公開はなぜ必要か.情報公開法モデル案をも付し,わかりやすく説く.
内容説明
レジャー、ファッションなどさまざまな「情報」が溢れている。しかし、いちばん肝心なことを私たちは知らされていないのではないだろうか。情報公開とは何か。プライバシー保護とのかかわり、自治体でひろがる条例、諸外国の例など、わかりやすく説く。
目次
知る権利の保障と情報公開制度
自治体でひろがる情報公開
情報公開と国家秘密法、プライバシー保護
〈情報公開法モデル案〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
62
2016年835冊め。1988年発行ということで、個人情報保護法の法案が出された頃。国家秘密法の是非も論議されている中で、情報というものに注目が集まっていたことがわかる。文中では米国のFOIAを好例として挙げているが、この成立は確か公民権運動の中でのことだった(はず)。ただ21世紀の今では「知られない権利」や「忘れられる権利」への整備も必要だと思わされることが多い。2016/10/11
ハンギ
1
自由人権協会が出した本。情報公開制度を解説し、それに反するような国や行政の態度を批判している。知る権利は憲法に直接的には定められていないが、間接的に導き出されるとしている。一つは国民主権の実現のために、そしてもう一つは表現の自由は受け手の権利まで保証している、と読み取ることで成立している。つまり表現の自由を認めるならば、知る権利を認めないといけない、ということですね。そういうことを書いていると思います。公務員には知らせる義務もある、という言葉には勇気づけられました。2011/05/04