出版社内容情報
自らオルガンを弾くヨーロッパの不思議なからくり人形,オートマタ.その精巧な仕掛けを生みだしたものは,人間を1個の機械として理解しようとする近代の「人間機械論」だった.人形たちが導く,忘れられたヨーロッパ思想への旅.図版多数.
内容説明
自らオルガンを弾き、手紙を書く、ヨーロッパの不思議なからくり人形、オートマタ。今なお多くの人を魅了するその美しさや精巧な仕掛けを生みだしたものは、人間を一個の機械として理解し、精神と身体の秘密を探ろうとする近代の「人間機械論」だった。かわいい人形たちが導く、忘れられたヨーロッパ思想の世界への旅。
目次
序章 オートマタのフランス
第1章 パリのバロック夢追い人たち
第2章 歴史の中の自動楽器
第3章 歴史の中のオートマタ
第4章 オートマタのファンタジー
終章 夢見るオートマタ
著者等紹介
竹下節子[タケシタセツコ]
1976年、東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を学んだ。パリでアーティスト支援の文化協会を主宰し、室内楽アンサンブルのメンバーとしても活動中。著書に『パリのマリア』『ジャンヌ・ダルク』『ローマ法王』『バロックの聖女』『さよならノストラダムス』など
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感想・レビュー
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syaori
70
自動楽器とオートマタと、その基盤となったフランス・バロックのエスプリについて語る本。自動楽器やオートマタの歴史に絡めて、それが17、18世紀に黄金期を迎える土壌となった、「肉体の解放を目指した機械論的アプローチ」が示されます。オートマタとは「人間を神の機械と見て」神の「脅威」を再現しようとした、また肉体の「本来の自然なメカニズム」を知り心身一如の幸福を追求した情熱とエスプリの結晶で、科学がまだ生産性や有用性を追う前の、人間の理想と幸福の手段だった時代の精神を、オートマタを通して見てゆく楽しい本でした。2022/02/07
Metonymo
1
「人間機械論とは、出発点において、決して人間を無機的なただの機械に還元し単純化するものではなく、人間を神の機械と見てその生きたメカニズムの秘密に迫ろうとしたものだった。(略)神による最初の霊=生命の吹き込みと同時にそれがプログラムされていたのだとしたら、神のプログラム言語を読み解かねばならない」バロック、カバラ、デカルト、ニュートンから、ゴーレム,ピグマリオン、ホフマン、リラダンの作品まで網羅。永遠の反復の夢と人間性とは何か?2013/04/30
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