出版社内容情報
『夕鶴』の初演から30年,西欧近代のドラマトゥルギーと日本古典の結合を求めた木下順二の壮大な夢は,『子午線の祀り』に結実した.本書は,彼の多彩な創造的営為を,とくにその創作活動に焦点をすえて論じたユニークな作家論.
内容説明
“ことば”に対する鋭い感性、日本人の自立性にこだわり続ける不撓の精神。戦後の時代状況に身を置いて、真の日本のドラマを確立しようとした作家・思想家の内奥に迫る。
目次
樹を植える
『山脈(やまなみ)』から
三つのドラマ論
漱石
あるものをない
『夕鶴』のこと
「明治の熊本」
『沖縄』
周辺の人たち
宇宙の運動〔ほか〕
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