出版社内容情報
1989年11月9日ベルリンの壁が開放された.翌年10月3日ドイツ統一が実現.それから10年,新たに明らかにされた事実をもとに統一実現への道程を再現する.これは「現代史」がいかに出来上がるかの物語である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
5
「政治とは、硬い板にゆっくり穴を開けていくようなもの」(マックスウェーバー)。その単調な”穴を開ける”作業が連綿と描かれていて、正直挫折しかける。その時…、ゴルバチョフ「それでよい」(320p)。ハイライトは突然だ。思わず二度見、いや、二度読み(?)。ゴルビー、やるじゃん(笑)。ベルリンの壁崩壊から東西統一までの一年間の指導者達を丹念に跡付ける。東ドイツがまったく出ず、もっぱら西独、アメリカ、ソ連、おまけで英仏といったところ。キーパーソンはゴルバチョフ、本書の主役はゲンシャー(西独外相)といった感じ。2020/10/28
call
0
ドイツ統一の目まぐるしい過程を描いた本。これを読みまず驚かされたことが統一に対して多くの首脳がネガティブな姿勢をとったということだ。今日においては統一ドイツは当たり前のものなので、(すくなくとも私は)スムーズに西側諸国の協力のもと進められたと思っていた。しかし、ドイツ統一に伴う戦略環境の変化を警戒するのはどの国にとっても当たり前のことであり、統一は簡単には承認できるものではなかったということだ。当時の政治家の名前をよく知っていたらよりスラスラ読めたと思う。2017/02/13
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