出版社内容情報
大正・昭和にかけ関西画壇の重鎮だった日本画家橋本関雪の孫として京都に生まれ、戦後、下鴨の潺湲亭で義父谷崎潤一郎やその家族と暮らした著者が四十年余りの封印を解いて語る晩年の文豪とその家族の物語。谷崎潤一郎宛未発表書簡二一通を付す。
内容説明
大正・昭和にかけ関西画壇の重鎮であった日本画家橋本関雪の孫として京都に生まれ育ち、戦後、下鴨の潺湲亭で義父谷崎潤一郎やその家族と四年間暮らしを共にした著者が、四十年余りの封印を解いて語る晩年の文豪とその家族の物語。『源氏物語』の六条院の生活だといわれた谷崎家の日常生活、松子夫人のかげでひっそりと生きた妹重子の人となり、『瘋癲老人日記』の颯子のモデル問題、十年間で三百通を超える谷崎との往復書簡のことなどが率直に綴られる貴重な回想記。谷崎潤一郎宛未発表書簡21通を付す。
目次
1 浄土寺石橋町/哲学の道―日本画家橋本関雪の孫として(生い立ち;父の郷里 ほか)
2 下鴨泉川町―後の潺湲亭(潺湲亭の四年間;谷崎との朝食 ほか)
3 北白川仕伏町―往復書簡始まる(穏やかな里;能野家の人々 ほか)
付 谷崎潤一郎宛未発表書簡
4 鹿ケ谷法然院―アトリエ・ド・カフェの二五年(虚構の中のルール;「千萬子の手紙」 ほか)
著者等紹介
渡辺千萬子[ワタナベチマコ]
1930(昭和5)年、京都市に生まれる。1952(昭和27)年、同志社大学文学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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