屋久杉の里

屋久杉の里

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784000023085
  • NDC分類 291.97
  • Cコード C0029

出版社内容情報

黒潮に洗われる屋久島は多彩な動植物が生きるいのちあふれる島.しかし産業構造の転換と観光の大衆化は,自然の荒廃と生活の変化をもたらした.自然の“太古の素顔”を探り,自然と共存した島民のくらしを描く.

内容説明

黒潮に洗われる「洋上アルプス」屋久島は、九州最高峰の宮之浦岳をはじめとする急峻な山岳を抱え、亜熱帯から亜寒帯に至る多彩な動植物が生きる「いのち」あふれる島。しかし産業構造の転換と観光と大衆化は、自然の荒廃と生活の変化をもたらした。樹齢数千年の屋久杉を中心に自然の“太古の素顔”を探りながら、自然と共存した島民のくらしを描きだす。

目次

いのち豊か 屋久島の自然
奥岳の風
奥岳の道
山に生きる
豊饒の緑
島で暮らす
緑の村々

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

71
鹿児島県の地方新聞社が1989年に一年間に渡って朝刊一面にシリーズ掲載した屋久島の記事である。自然、開発、民俗、産業など多岐に渡っている。戦後、樹齢1000年超の屋久杉を先を競って伐採したそうだ。パルプ、つまり紙にするためである。時代は過ぎて、この本が発行された約30年前、誰も世界遺産なんて言葉を知らない時代、エコなんて考えなかった時代、時はバブル。経済優先で無秩序な乱開発が行われた。屋久島はずっと人間の犠牲になってきた。失った物が多すぎる。後の祭り。人間とは愚かな生き物。2017/09/04

みや

21
1989年に南日本新聞で連載されたものを纏めた一冊。屋久島の動植物の分布や当時抱えていた問題などが詳細に書かれている。27年前の屋久島は、現在の状況とは大分違っていたようで興味深かった。縄文杉の発見によって森が荒らされていく危機感を非常に強く記している。「縄文杉以上に大きく古い木があるが、縄文杉のように荒らされるのは嫌だから教えない」と言ったまま亡くなった人や、見たことがあると話す人たちがいたらしい。その伝説の木が今も発表されていないということは、まだ森の奥深くに静かに眠っているのだろう。2016/09/19

リタ

1
屋久杉が育んできた島の歴史。人々はいつも森と共にあった。自然と人間との関わり合いの中で生まれた島の「心」を、私も決して忘れないようにしたいと思った。2014/07/02

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