「免許更新制」では教師は育たない―教師教育改革への提言

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000022682
  • NDC分類 373.7
  • Cコード C0037

内容説明

安倍政権時代に決められた「教員免許」の一〇年期限と強制的な講習受講は、「教師タタキ」の風潮の上に成立しました。それは教師から誇りと士気を奪い、疲弊を深めたばかりか、不安定な職業として、教師志望者を急減させました。いま必要とされる教師教育の課題とは何か。講習受講者へのアンケート、若い教師へのインタビューなどをもとに、具体策を提言。

目次

第1章 教員免許更新制はなぜダメなのか(“教師タタキ”でいい教師が育つのか―免許更新制を支持する方々へ;免許更新制導入の経緯と背景 ほか)
第2章 「教師になる」こと、「教師として育つ」こと―多様な道筋から教職に至る教師たち(問題の所在―教職への多様な経路の意義を探る;若い教師へのインタビューから―「教職志望の契機と学生時代の経験」「教師としての実践と学び」について ほか)
第3章 教員養成制度改革論の問題点を探る(教員養成制度改革の躓き―深まつた教員養成系大学・学部と一般大学の間の溝;教師教育改革が「木を見て森を見ず」となることへの危惧 ほか)
第4章 教師教育改革への提言(更新制の即時中止を;改革の手法―参加と合意、科学的検証への改革を ほか)

著者等紹介

喜多明人[キタアキト]
早稲田大学教授。1949年生まれ。日本教育法学会理事。子どもの権利条約総合研究所代表

三浦孝啓[ミウラタカヒロ]
教育改革市民フォーラム事務局長。1947年生まれ。2008年3月まで日本教職員組合書記(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

1
沖縄サミット(2000)の小渕内閣の頃、更新制の議論が再燃。森内閣で教育基本法の改訂→安倍内閣(2006)の頃、教育基本法改正で実行されている。総合学習では、社会人教師が重宝された。社会経験者の排除につながる(p.19)とは、何のための改革か。子供のためになっていたのに、あえて、制度を変える必要があるのか、という疑問からである。講習は現場で役立たない(p.25~)との指摘もある。講習はペーパー教師は受けなくてもいいようだが、現場の教員も、受け入れる大学教師も、お互いに負担らしい。2012/06/21

壱萬参仟縁

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沖縄サミット(2000)の小渕内閣の頃、更新制の議論が再燃。森内閣で教育基本法の改訂→安倍内閣(2006)の頃、教育基本法改正で実行されている。総合学習では、社会人教師が重宝された。社会経験者の排除につながる(p.19)とは、何のための改革か。子供のためになっていたのに、あえて、制度を変える必要があるのか、という疑問からである。講習は現場で役立たない(p.25~)との指摘もある。講習はペーパー教師は受けなくてもいいようだが、現場の教員も、受け入れる大学教師も、お互いに負担らしい。2012/06/21

msy3a

0
教員サイドからの教育改革の視点(教職専門職としての自律性と自負)2011/04/29

Yuka

0
いまいち共感できず…2010/11/28

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