目次
トルコ軍艦エルトゥールル号と串本
遭難
エルトゥールル号来朝
救護
送還
義損金
救援機
著者等紹介
山田邦紀[ヤマダクニキ]
1945年福井県敦賀市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。夕刊紙『日刊ゲンダイ』創刊に参画、以来三十年間同紙編集部記者として活動。現在はフリーライター
坂本俊夫[サカモトトシオ]
1954年栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。フリーライターとして夕刊紙、月刊誌などに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろ☆
18
和歌山県串本で起きた「エルトゥールル号遭難事件」素っ裸の異国民を懸命に助け、貧しいはずなのに、蓄えの食料や服を無償で奉仕できたのは、昔の日本人だからか、海の民だからなのか。すごい。そして、トルコの恩返しもすごい!2015/10/15
デビっちん
7
以前トルコ旅行に行った際、トルコは日本に友好的と言われていたことを実感できた。その背景には、「エルトゥールル号」事件の際の、日本の献身的な手助けがあった。しかし、本書を読み進めて行ったところ、イラン・イラク戦争の際に日本もトルコに感謝しても感謝しきれないくらい手助けしてもらったことを知った。何の利益も考えない、無私無欲の行為がいかに国境を越えて人と人とのつながりを強いものにするかを本書は教えてくれた。自分たちが厳しいときでも、他への援助を積極的にできた日本人の素晴らしい心を取り戻そう。2015/06/19
N.T
5
エルトゥールル号事件は日本や世界を変えた訳ではないけど、事件を知ることで当時の国内外の情勢が見えてくる。 そして何より歴史を学び伝えることの意義が理解できる。 エルトゥールル号事件、教科書に載せれば良いのに。 戦争ばかり綴られた歴史より、人間の善性が沢山書かれた歴史の方が良いじゃないですか?2016/05/29
TheWho
4
子供の頃からトロイの遺跡やヒッタイト、そして東ローマ帝国とも言えるヴィザンチンなど悠久な歴史を持つトルコに憧れて二度ほど訪れました。現地では、様々な地元の方々に歓迎され、これ程の親日国とはびっくりしましたが、これも本著のエルトッールル号事件が一旦になっていたのだろうと思います。近隣の反日国はさておき、遠い国の親日国の理解をもっと深める必要があるのでしょう。そして文中のイラン・イラク戦争時の恩義には、感涙させられた日本人必読の一冊です。2013/10/28
可兒
4
報道やネット上の情報でやっと知られてきた、エルトゥールル号事件を詳説。こういう下地があっただけに、この事件から民間では始まったトルコの親日姿勢が、日本に寄贈されたアタテュルク像を野晒しにしたバカのせいで急落したのは惜しい限り2011/01/03