出版社内容情報
日本が経験した西洋化の衝撃を味覚の経験で測ることは,近代的社会変容を根底から認識する有効な方法である.幕末の遣欧米使節の「驚愕」から福沢諭吉の食生活,明治の日記に見る西洋料理体験まで,「味覚の近代」を語り尽くす.
内容説明
上陸したサンフランシスコのホテルで初めて西洋料理のフルコースに挑戦した幕末遣米使節の「驚愕」!―開化とともに全国に広がっていく西洋料理屋の有様から、福沢諭吉の食生活、明治の日記に見る西洋料理体験まで、本書が語り尽くす「味覚の近代」は、日本が経験した西洋化の衝撃を生活の深部から照らし出す。
目次
第1章 料理の異国
第2章 はじめての西洋料理屋
第3章 鹿鳴館前後の西洋料理屋
第4章 先生の食性
第5章 日記のなかの西洋料理
著者等紹介
前坊洋[マエノボウヨウ]
1943年生まれ、日本思想史専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。