出版社内容情報
スターリンに粛清された20世紀最大の演劇人メイエルホリド.その粛清と名誉回復にいたる真相を,貴重な資料・証言によって再構成.ソ連で即座に売り切れとなった雑誌『演劇生活』メイエルホリド特集の全訳.
内容説明
ロシア・アヴァンギャルド運動を推進し、20世紀の芸術に決定的な影響を与えた演劇人メイエルホリドは、1940年、スターリン粛清の犠牲となった。その粛清と名誉回復にいたる真相を、これまで知られなかった資料・証言によって再構成。ペレストロイカが進むソ連で即座に売り切れとなった雑誌『演劇生活』メイエルホリド特集の全訳。貴重な図版多数。
目次
1 メイエルホリドの処刑(メイエルホリドの最後の言葉;話しておかなければ…;最後に会った日)
2 メイエルホリドの名誉回復(ボリース・リャーシスキイが語る名誉回復はどう具体化したか;軍検察総局への手紙)
3 メイエルホリドの芸術(メイエルホリド劇場のエールドマン;『自殺者』の稽古の記録;人目についた半年間;時代に対する犯罪)
4 メイエルホリドをいかに記憶するか(ナターリヤ・ルイコヴァ=ペルリは語る;1編の詩の物語;ペンザのメイエルホリド家の屋敷;タチヤーナ・フセーヴォロドヴナ・メイエルホリド=ヴォロビヨーヴァの回想)