水の中央に在り―木村蒹葭堂研究

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  • サイズ A5判/ページ数 315,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000022026
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3091

出版社内容情報

18世紀後半,文運隆盛の大坂で,桁外れた蒐集と博識,隔てない交遊ぶりによって名声を博した不世出の文人木村蒹葭堂.蒹葭堂研究の第一人者として知られる著者の積年の論究を集大成.伝記研究の決定版としてここにおくる.

内容説明

十八世紀後半、近世大坂における文運は、さながらたたえたる水のごとく豊かにその隆盛を極めていた。その浪華は北の堀江に、桁外れた蒐集と博識、隔てない交遊ぶりでつとに名高い人物があった。不世出の文人木村蒹葭堂である。蒹葭堂研究の第一人者として知られる著者の積年の論究を集大成。決定版としてここにおくる。

目次

水に寄せて―洗い浚いのこころ、また浪華文運論
木村蒹葭堂
忙裡偸閑の人
聞人蒹葭堂
羽間文庫蔵『蒹葭堂日記』攷
花月菴蔵『蒹葭堂日記』攷
千客万来
朱墨套印
蒹葭堂自伝
蒹葭堂自伝と上田秋成作「あしかびのこと葉」〔ほか〕

著者等紹介

水田紀久[ミズタノリヒサ]
1926年生。大谷大学文学部卒。元金蘭短期大学教授。現在、大谷大学講師。日本近世学芸専攻
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感想・レビュー

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きさらぎ

3
「伝記研究の決定版」との謳い文句はやや事実と違うかな?予想していた内容とは違って伝記研究というよりも蒹葭堂をめぐる随想集に近い。むしろ『木村蒹葭堂のサロン』の方が網羅的で伝記的だ。とはいえこれはこれでアリだろう。昭和元年生まれの著者の雅文?は少々手強く、戦前人との教養の違いを思わざるをえないが、まさに想うに任せた流れるような文章は蒹葭堂世粛を語るのに相応しいのではないかという気もする。片山北海、田能村竹田、大田蜀山人など、多才な人々との交際が懐かしく慕わしく、心地よい世界に遊んだなあという気持ちになれる。2015/11/11

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