内容説明
有機ELディスプレイのさらなる実用化展開を図るには、その基本物性を明らかにした抜本的な性能向上が不可欠であり、本質的な材料・デバイス物性の体系化へ向けて、本気で取り組む必要がある。本書が関係者の研究開発を進めるうえでの一助となり、この有機EL分野の発展に寄与できればという思いである。本書では、基礎的な部分を重要視しているが、一方ではこの学術的な面ばかりに偏ることを避け、有機ELディスプレイ開発に関する世の中の動向についても記述し、専門外の読者にも参考になる内容にした。
目次
1章 有機ELディスプレイの特長と課題
2章 基本構造と発光原理
3章 キャリヤ注入と輸送過程
4章 ドーピングによる高性能化
5章 りん光発光による高性能化
6章 有機EL材料
7章 有機ELディスプレイの開発
8章 有機EL素子の新しい応用展開
著者等紹介
時任静士[トキトウシズオ]
1987年九州大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了。工学博士。現在、日本放送協会放送技術研究所主任研究員
安達千波矢[アダチチハヤ]
1991年九州大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了。工学博士。現在、千歳科学技術大学光科学部物質光科学科教授
村田英幸[ムラタヒデユキ]
1992年九州大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。現在、北陸先端科学技術大学院大学材料科学研究科助教授
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