出版社内容情報
痴ほうのお年寄を「縛らない」ための試行錯誤,白衣を着ないでの治療,患者が理解できるカルテを渡す医師…長寿県沖縄で医療者,患者,家族が対峙する医療問題への取り組みを,生きいきと描くヒューマン・ドキュメント.
内容説明
痴呆のお年よりを病院などで「縛らない」ための職員や家族たちによる試行錯誤、白衣を着ないで診療にあたる医療者、研修医や嘱託医の働き方から医療のありかたを問い直そうとしている公務員の医師たち、老人保健施設を変えようとする職員たち、患者が理解できるカルテを患者本人に渡す医師…医療者、患者、家族が対峙する医療問題改善のための、長寿県沖縄での多様な実践を、生きいきと描くヒューマン・ドキュメント。
目次
第1部 「抑制」ゼロへ(あるひとことがきっかけに;試行錯誤の日々)
第2部 医師はどのような働き方をしているのか(医師に何が起きたのか;立ち上がる医師たち)
第3部 患者に添って(白衣を着ないわけ;施設長のチャレンジ;患者がわかるカルテ)
著者等紹介
山城紀子[ヤマシロノリコ]
沖縄県那覇市生まれ。1974年沖縄タイムス入社。学芸部・社会部記者、学芸部長などを経て現在編集委員。担当した主な連載記事は「社会の谷間に―赤ちゃん置き去りの背景」、「医療過誤訴訟の周辺」、「共生社会を拓く」、「今なお癒えず―証言する元『慰安婦』たち」など。1998年に連載「共生社会を拓く」で新聞労連大賞優秀賞、同年著書「心病んでも」で平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞、2002年に連載「医の今」でファルマシア医学記事賞受賞
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