出版社内容情報
「表現の自由」とはお上から賦与されるものではない.本書はアメリカ史において,「自由」を求めて苦闘を続けてきた人々の姿を掘り起こし,主要な裁判の考察を通じて「自由」観の変遷,相剋を活き活きと描き出す渾身の労作.
内容説明
「表現の自由」という概念はいかに形成されてきたのか。アメリカ史において、「自由」を求めて苦闘を続けてきた人々の姿を掘り起こし、主要な裁判の考察を通じて「自由」観の変遷、相剋を活き活きと描き出す。「表現の自由」をめぐって錯綜した状況が続く日本の現在を考察する上でも、多くの示唆を投げかける。
目次
第1章 ゼンガー裁判の歴史的意義(植民地期)
第2章 権利章典、合衆国憲法と表現の自由(独立初期)
第3章 州における言論規制(一九世紀前半)
第4章 南北戦争下の抑圧と各種の表現規制
第5章 国家確立期における自由観の相剋(一九世紀末)
第6章 表現の自由の本格的展開(第一次、二次大戦期)
第7章 マッカーシズムという嵐(戦後初期)
第8章 ウォレン裁判所の挑戦(一九六〇年代)
第9章 バーガー裁判所の性格をめぐって(一九七〇年代)
第10章 現代の諸相
著者等紹介
奥平康弘[オクダイラヤスヒロ]
1929年、函館に生れる。東京大学法学部卒業、東京大学社会科学研究所教授、国際基督教大学教授等を経て、東京大学名誉教授。憲法学者として表現の自由をめぐる諸問題に、絶えず鋭い問題提起を行ってきた。「九条の会」呼びかけ人の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むっち
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